[13] Electroplated wheel profile design system (Diamond Tool ねじ状砥石歯形) 13.1 概要 ねじ状砥石をドレスするためのダイヤモンド工具の歯形を生成することができるソフトウェアです.歯面修整を持つ歯車を研削する場合,ダイヤモンド工具の修整量は歯車と同じではありません.また,本ソフトウェアでは13.4項のように歯形修整を充実させています.図13.1に全体画面を示します.
13.2 適用
13.3 歯車諸元設定 13.4 歯形修整 歯形修整(図13.3)は歯形方向に最大50分割まで設定することができ,画面右側の数値を任意に設定することができます. |
旧バージョンでの歯形修整は2種類でしたが,今回,図13.4のように5種類を揃えています.本例では,type3(円弧)の例を示します. 13.5 ねじ状砥石の設定 図13.2の歯車を研削するねじ状砥石の諸元設定画面を図13.5に示します.なお,歯車とねじ状砥石と取り付け角は,Lead angleであり,ねじ状砥石と電着砥石の取り付け角は,Setting angleです. 図13.4のねじ状砥石をドレスするダイヤモンドツールの諸元設定画面を図13.5にダイヤモンドツールの形状図を図13.6に示します. 13.6 電着砥石(ダイヤモンドツール)の設定 図13.5のねじ状砥石をドレスする電着砥石(ダイヤモンドツール)の諸元設定画面を図13.6に,電着砥石寸法を図13.7に示します. 歯車,ねじ状砥石,電着砥石諸元を設定した後に,図13.8で歯形計算条件(分割数)を設定し,計算に進みます. AMTEC www.amtecinc.co.jp |
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13.7 歯形図 図13.9~図13.12 に歯車歯形,ねじ状砥石で研削後の歯形,ねじ状砥石歯形,電着砥石歯形を示します.そして図13.13 および 図13.14 にレンダリングを示します. |
13.8 歯形グラフ 図13.3 で与えた歯車の歯形修整が得られるように,ねじ状砥石の歯形を生成させ,次に,ねじ状砥石で創成運動をさせたときの 歯車の歯形を歯形グラフとして図13.15 に示します. 図13.15 のスライダバーでは,作用線長さが32.098mm で歯形修整量が7.1μmであることを示しています.なお,面取りを与え ているためグラフの歯先部で歯形が大きく逃げています.
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13.8 電着砥石(ダイヤモンドツール)DXF ファイル出力 電着砥石の形状選択画面を図13.16 に示します. ダイヤモンドツール形状をDXF ファイルで出力する場合,図13.5で設定したねじ状砥石の諸元により選択する形状が決まります. ここでは図13.16 の左上のツール形状のダイヤモンドツール形状を出力した例を図13.17 に示します. 電着砥石歯形の3 ヶ所の座標点をR で近似すると図13.18 よう にR=970.4mm であることが解ります.ただし,指示位置によってR の大きさは変わります.また,図13.19 のように歯車の正面 歯形( 歯形修整を含む) を出力することができます. |
13.10 HELP 機能 本ソフトウェアはの操作説明は,図13.20 のようにHELP 機能を有しています.入力時,不明な項目や操作が解らないときは, その画面をアクティブとして[F1]キーを押すことで図13.21 のように説明画面を表示します. ※本ソフトウェアは英語版のみです. AMTEC www.amtecinc.co.jp |
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